4-3.ハッピーハロウィン!―後編―

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(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ……。俺、とうとうくるみちゃんを家に連れ込んでしもぉーたっ!)  頭の中がぐるぐるで、ちょっとだけひとり静かに情報を整理したいと思った実篤(さねあつ)だ。  実篤(さねあつ)だっていい歳をした大人の男だ。  今まで彼女と呼べる存在を、この家に連れてきたことがなかったわけではない。  ないけれど――。 (いっ、いままではがおったんじゃったぁー!)  そう。過去のアレもコレも、両親はおろか弟も妹も、みんなこの家に住んでいるころだった。  こんな風にみんな家を出てしまって、実篤(さねあつ)のひとり住まいになってからは初体験。  しかも歴代の彼女は年上ばかりで、くるみのように年の離れた若い女の子はいなかったから。  いつも実篤(さねあつ)がパニクっていても相手が優しくリードしてくれた。    でも、今回は確実に自分がリードすべきだと思う。  年の差から考えても絶対そうあるべきだと思うのだ。 (それは分かっちょるんじゃけどぉぉぉ)  正直(ぶっちゃけ)、童貞中学生男子も顔負けなくらいテンパっていたりする。
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