4-3.ハッピーハロウィン!―後編―

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「ひ、ぁ!?」  くるみに悪戯っぽくウインクされて、実篤(さねあつ)は手にしていたコンビニの袋をドサリと床に落としてしまって。  それに驚いて、変な声が出てしまった。  もちろん、それだけが奇声の原因の全てではないけれど、そこは悔しいのでスルーすると決めた実篤(さねあつ)だ。 (そっ、そう言えばそうじゃった。今日はっちゅう名目だったんじゃ!)  今更のようにそれを思い出すとか、実篤(さねあつ)も大概惚けている。  というより、本当に〝くるみが家に来た〟と言うだけで一杯一杯だっただけなのだが。 「五分したらココ開けて、せぇーの、で見せ合いっこしましょうねっ♪」  (ふすま)の向こうからくるみの嬉しそうな声が聞こえてきて――。  実篤(さねあつ)は慌てて足元の袋を拾い上げると、台所にダッシュした。
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