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実篤の言葉を借りるならば「物凄く可愛ゆーて堪らん!(語彙力の欠如を感じつつ……)」かったのだ。
「冷たっ!」とか震えながら、頭からわざと冷水を被ったのは、興奮しまくりの脳みそをちょっとだけ冷やしたかったから。
それで煩悩が退散してくれるとは思えないし、そもそも今からすることを思えばその辺りは大いに育ててやらねばならない感情なのだけれど。
(正直バニーちゃんより断然良かったんじゃけどっ!)
この興奮、少々冷たい水を浴びたぐらいでは収まらないらしい。
思い出し笑いでニマニマと緩んでくる口元を引き締めて、(冷たい身体でくるみちゃん抱きしめるんはまずいわ!)と気が付いた実篤は、シャワーのつまみを回してお湯に切り替えた。
モワモワと湯気に煙ってくる浴室内で、(そーいや、さっきまでここにくるみちゃんがおったんよなぁ。――全裸で)とか思ったら、グワァーッと下腹部に熱がたまって「ちょい待て、お前。スタンバイするの、まだ早いけん!」と思わず声に出して愚息をたしなめる羽目になった。
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