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「えっと……凄くくだらんことなんじゃけど……その、うち、もう一回バニーちゃん着ちょった方がええですか? それとも――」
「いっ、今のままでお願いします!!」
実篤は、くるみの言葉を遮るように思わず力説してしまっていた。
「えっ?」
あまりに前のめりになってしまったからだろうか。
くるみが外から驚いた声を出したのが聞こえて、内心(やっちまった!)と思った実篤だ。
だが、済んだこと。ジタバタするだけ無駄だと開き直ることにした。
「お、俺っ、くるみちゃんが俺の服着てくれちょるん、すげぇ良いって思うたんよ。だから、そのままでおってもらえたら滅茶苦茶嬉しいです」
嘘偽らざる本音を述べて、くるみに「わかりました」と納得してもらった。
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