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キスだけでも一杯一杯のくるみは、その感触にビクッと身体を跳ねさせて。
「んんんっ!」
――実篤さん待って!
そう言いたいのに、くるみの口から出るのは意味のない〝音〟ばかり。
息苦しさと恥ずかしさにギュッと眉根を寄せた瞬間、くるみの目端からポロリと生理的な涙がこぼれ落ちた。
それにようやく気付いた実篤が、やっとくるみの唇を解放してやる。
「ごめん、くるみちゃん。俺、ホンマゆとりがない……っ」
だが、ごめん、と謝りながらもやめるつもりはさらさらない。
と言うより実篤自身にもコントロールが出来なくなっていると言った方が正しいかもしれない。
固く張り詰めた下腹部が、ズキズキと痛いくらいに『くるみの中に挿入りたい』と訴えているのだから。
今や、雄の本能に突き動かされるまま、くるみを組み敷いている実篤だ。
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