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くるみが、ペチペチと実篤の胸元を小さな手指でこちらの反応を探るみたいに触れてくるのは、正直くすぐったくて仕方がない。
だが実篤、くすぐったいけど嫌じゃないとも思っていて。
しばらくはくるみのしたいようにさせていた実篤だったけれど、やはり据え膳食わぬは男の恥。雄としての矜持がモタモタと鎌首をもたげてくる。
「こんなにご奉仕してもろぉーたんじゃけ、俺もくるみちゃんにお返ししちゃげんといけんっちゃね?」
下の方で愚息も〝そーだ! そーだ!〟と主張しまくっているし、普段はともあれ、エッチの時ぐらい主導権を持たせてもろうてもええじゃん?と思ってしまう。
どうせならくるみを攻めたてて、何も考えられなくなるくらいトロトロに蕩かしてみたい。
実篤はくるみの柔らかな乳房をギュッと鷲掴むと、そのまま彼女を押さえつけるようにして淡い色付きの先端に口付ける。
「や、あぁ、――んっ」
途端実篤の身体をサワサワしていたくるみの手がピタッと止まって、胸に吸いつかれるのをやめさせたいみたいに実篤の髪を掻き乱した。
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