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ソワソワと不安に揺れる瞳でじっと見つめられた実篤は、ギュッと心を鷲掴みにされた気分になる。
しかも告げられた言葉が愛しすぎて、くるみのことを心の底から大切にしたいと痛感させられた。
「くるみちゃん、ごめん。一度仕切り直させて?」
「へ……?」
実篤の申し出にくるみがキョトンとして。
「指、一旦抜くね」
実篤は優しく声をかけながら、くるみの中から指をそろそろと引き抜いた。
「ひゃぁ、んっ」
途端くるみの中が、まるで実篤を離したくないみたいにキュッと狭まって。
結果、内壁をこするようになってしまったからか、くるみが身体をすくませて眉根を寄せた。
「実篤しゃ……? うち、何か……いけんかった?」
不安そうに自分を見上げるくるみに、実篤はふるふると首を横に振ると、「くるみちゃんは何も悪うないよ? 強いて言えば俺がいけんかっただけじゃけぇ」
言って、「キスしたい。口、ちょっと開けてくれる?」とお願いした。
くるみは戸惑いに瞳を揺らしながらも、実篤の求めに応じて小さく口を開いてくれて。
実篤はくるみの唇にやんわりと自分の唇を合わせた。
そうしながらくるみの熱い口中をチロチロと舌でくすぐるように舐める。
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