5-2. 桃色狼とほろ酔い兎*

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「……実篤(さねあちゅ)しゃ、……お願い。今にょ、もっと……して?」  基本的に小悪魔なくるみは、とっても素直な部分がある。  さすがに恥ずかしがって言うてくれんかな?と思いながら乞うてみた実篤(さねあつ)だったけれど、案外すんなり応じてくれてゾクッと背筋に快感が突き抜ける。  くるみを気持ちよくしているのは自分のはずなのに、下腹部に血が一気に流れ込んだ。  くるみにギュッと密着しているので、実篤のソコがピクッと動いたのがくるみにも分かったらしい。 「あ、実篤(しゃねあちゅ)しゃ、いま……」  言って、くるみが実篤の下へ手を伸ばしてくる。 「……んっ」  それじゃなくてもくるみのお強請(ねだ)りに煽られまくっている現状だ。  くるみから下半身の(たかぶ)りに触れられて平気なはずがない。 「あ、ちょっ、くるみちゃ、待って……っ」  慌ててお願いしたけれど、くるみがふわりと微笑んでくる。 「実篤(しゃねあちゅ)しゃ、気持ちええ時は何て言うんじゃったれしゅか?」  実篤はくるみのその言葉に(小悪魔キターッ!)と思わずにはいられない。 「えっと、あれは俺がくるみちゃんに言うて欲しかっただけで……」    こんなこと、もっとされたらマズイではないか!と内心焦りまくりの実篤だ。 (くるみちゃんの中に挿入(はい)る前に息子が〝暴発〟したらどうしてくれるん⁉︎)
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