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「ひゃ、……あぁんっ」
くるみが眉根を寄せて吐息を漏らしたけれど、痛みはないのか思ったほど身体に力が入らなかった。
実篤は差し込んだ二本の指が、そんなに抵抗されずくるみの中に受け入れられたことでそれを察して。
「くるみちゃん、思ったほど痛ぉない?」
チュッと首筋に口付けながら聞いたら「んっ、」と小さくうなずいてくれる。
「キミは本当に素直じゃね。ねぇくるみ……指、もう一本増やしてみても……ええ?」
中で二本の指をバラバラに動かしながら、外からも敏感な突起を刺激する。
そうしながらわざと呼び捨てにしてくるみに問いかけたら「うち、実篤しゃ、信じちょる、け……」と再度ギュウッとしがみつかれた。
実篤は……というより実篤の〝実篤〟は煽られまくりで本当にもう限界で。
「有難う、くるみちゃん」
実篤はくるみに礼を言うと、薬指もくるみの中に差し入れた。
「んんっ、それ、何かしゅご、ぃ……違和感しゅるっ」
くるみがキュッと眉根を寄せて。
でもすぐさま小さな声で「じゃけど……痛ぉないの。実篤しゃん……うちって、変……?」と不安そうに実篤を見上げて来た。
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