899人が本棚に入れています
本棚に追加
＊＊＊
「良い？ 〝俺の〟挿入るよ？ どうしても我慢出来ん思うたら遠慮せず言うて？」
くるみのお陰（？）で準備万端になった息子が、いよいよですね⁉︎と下腹部でいきり勃って騒いでいる。
実篤はそれをなけなしの理性で宥めながら、くるみの中に埋めていた指をゆっくりと引き抜いた。
＊＊＊
「んっ」
内壁を擦られる感触に、ゾクリとさせられて、思わず声が漏れてしまったくるみだ。
実篤の指がなくなったそこは何となく熱くてキュンキュン疼いている。
彼の指が抜けていったことが寂しくて堪らないみたいに中がムズムズとざわついて、くるみはソワソワと実篤を見上げた。
指の代わりに入り口にあてがわれた実篤のものは、さっきくるみが薄い皮膜を装着した時より大きくなっているように見えて。
（気のせい？）
ゴムを被せるとき、手の中に感じたドクドクと脈打つような感覚を思い出して、くるみはゾクッと身体を震わせた。
実篤がグッと腰を進めて来て、くるみの下腹部が押し広げられる圧迫感を訴えてくる。
「あ、んっ、苦し……」
（思うちょったより大きゅうて苦しいけど、……痛ぉは……ない……かも？）
それは、実篤が指がふやけるぐらいさんざん中を解してくれたからに他ならないのだけど、くるみにはそんなことは分からなかった。
最初のコメントを投稿しよう！