5-2. 桃色狼とほろ酔い兎*

46/46
前へ
/470ページ
次へ
 そのキュン、に呼応して下腹部がギュッと収縮して、くるみは実篤(さねあつ)を受け入れていることをより強く感じてしまった。 「ぁ、……うちんなか……実篤(しゃねあつ)しゃでっ、いっぱい、なんっ。……なんか嬉しっ」 「俺もっ、くるみちゃんに、受け入れてもらえちょるん、凄く(ぶっ)幸、せ……。っ、お願い。俺で、もっともっと、気持ちよぉなって?」  実篤の吐息混じりの声と同時に、カリッと胸の先端を擦られて、くるみはビクッと身体を跳ねさせた。 「ひゃぁ、んっ」  下は痛いのか苦しいのか分からなくて。  ただただ熱くていっぱいいっぱい。  時折を擦られるように実篤に動かれると一瞬だけ気持ちよさに心が占拠される。  だけど胸は――。  胸だけはすっごく気持ちいいって分かるから。 「しょれ、(しゅ)きっ」  熱に浮かされたみたいに口走ったら、実篤がやんわりふくらみ全体を両手で鷲掴(わしづか)んだまま、左胸の先端を口に含んだ。  チュッと吸い上げるようにされた後、先端を舌先で舐め転がされて。  右の乳首は指先で弾くように何度も刺激された後でキュッとつままれたから。  くるみはわけが分からないくらい気持ちよくて堪らない。  そのせいか、いつの間にか最奥を擦られる痛みも感じなくなっていて。  実篤から 「ごめん、俺、もう……限界っ。()って……いい?」  って聞かれた時には熱に浮かされたままコクコクと頷いていた。
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

899人が本棚に入れています
本棚に追加