7-1.過日吐露した必要不可欠なアレ

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 くるみにバレないよう彼女が背中を向けている間にあちこちササッと目線だけで色々確認して。  (ベッドサイドにゴム置いてあるじゃん! いくつぐらいあるんじゃろ?)とか(あそこにあるん、もしかして大人のおもちゃの自販機か!? ちょっ、いくら何でもあからさま過ぎるじゃろ!)とか(何で天井まで鏡になっちょるんよ!)などと、頭の中はフル回転。 「……先に風呂にお湯溜めてくるね」  ちょっぴり頭のなかがキャパオーバーになりそうで、くるみに背を向けると浴室に逃げ込んだ実篤(さねあつ)だ。  キングサイズのベッドが置かれたあちらの部屋と同じぐらいの面積がある広々とした浴室には、どちらかと言えば家族向けと言った様相のかなりゆったりとした円形のバスタブが置かれていた。  ジャグジーだろうか。  丸い浴槽の中には気泡を送り出すためと思しき噴射口があちこちに付いていて。 (何ちゅう贅沢な仕様じゃろ)  フロントで、部屋選択パネルの中から「ジャグジー付き大型風呂」と書かれた部屋を選んだくせに、無意識にそんなことを思ってしまった実篤だ。
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