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当然、備え付けのアメニティの中に泡風呂用の入浴剤もあったから、湯が溜まったら入れてみるのも悪くないと思って。
(だけど泡が邪魔でくるみちゃんの裸が見えんなるんは惜しいかも知れんのぉ)
(あ、じゃけど泡があるけん一緒に入っても見えんよ?って言うて誘うたら、くるみちゃんの中で二人でイチャイチャバスタイムのハードルが下がるけん、好都合っちゅーことも)
男の性。
ついそんな事をあれこれ夢想してしまった実篤だ。
「実篤さん?」
風呂で要らんことを考えすぎてもたもたしてしまったからだろう。
くるみがひょこっと顔を覗かせて、後ろめたいことを考えまくりだったムッツリスケベな実篤は、ビクッと身体を跳ねさせる羽目になった。
「そんなにびっくりせんでも」
「ふ、風呂場じゃけ、くるみちゃんの可愛い声がよく響いて驚いたんよ」
照れを隠すように鼻の頭を掻いたら「ホンマ実篤さんのそういうところ! うち、大好きですけぇっ♥」とギュッと抱き付かれた。
途端、下腹部でグワッと息子さんが覚醒して、実篤は『バカ息子ぉー! 少しは待てを覚えぇ!』と心の中で悲鳴を上げた。
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