7-2.キミを食べてしまいたい*

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***  結局二人でお湯を使いまくってみたけれど、まだまだ湯量が多そうで。 「もったいないけど仕方(しゃー)ない」  言って、浴槽底のゴム栓を抜いてほんの少しお湯を捨てさせてもらった実篤(さねあつ)だ。  そのままジャグジーのスイッチを入れると、アメニティの中から例のイチゴの香りがするという泡風呂用入浴剤を手に取って湯船にとろりと落とす。  たちまち浴槽内いっぱいに甘い香りのきめ細かい泡が立ち始めて。  ほわんとした様子だったくるみが「イチゴの美味しそうな匂いがします」とポツンとつぶやいた。  その声に、実篤が「こっちおいで(来んちゃい)」と手を差し出したら、くるみが洗いたての桃の香りがする手を載せてきた。  と、椅子から立ち上がった拍子にボディソープの流し残しに足を取られたのだろうか。  「ひゃっ」という悲鳴と共に、実篤の腕の中にくるみのすべすべな身体が飛び込んできた。 「おっと」  条件反射でそんなくるみを咄嗟に抱き留めたものの、触れた箇所全体に、上気したくるみの滑らかな肌の感触がして……おまけに柔らかな触り心地のふくよかな胸がプニューッと押し付けられるからたまらない。
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