7-2.キミを食べてしまいたい*

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「やぁんっ、実篤(さねあつ)しゃっ。――そうは()うてじゃけどっ、ベッドでもう(はぁ)二回も……」 「もう(はぁ)二回? なに言うちょるん、くるみちゃん。俺、まだ二回出しちょらんよ?」 「……しかっ!?」  実篤の言葉にくるみがビクッと肩を跳ねさせて、大きく瞳を見開いた。  そうしてポツンとつぶやくのだ。 「うち、実篤さんの体力についていけるようフィットネスやらへ(かよ)ぉーた方がええでしょうか?」  と。  実篤はそんなくるみのことが心の底から可愛いと思って。  それと同時。 (俺がこんとに(こんなに)際限なく(のぉ)反応出来るんはくるみちゃんだけじゃって……ちゃんと分かっちょる?)  誰に対してもそんな風に(さか)るだなんて思わないで欲しい。  だって……。それだとただの変態絶倫男になってしまうではないか。  実篤だって、こんなにしてもしても抱き足りないと思ったことは、それこそ十代の桃色お猿さん時代でさえなかったことで――。  それを、くるみにだけは、ちゃんと分かっていて欲しいと思ってしまった。
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