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「やぁんっ、実篤しゃっ。――そうは言うてじゃけどっ、ベッドでもう二回も……」
「もう二回? なに言うちょるん、くるみちゃん。俺、まだ二回しか出しちょらんよ?」
「……しかっ!?」
実篤の言葉にくるみがビクッと肩を跳ねさせて、大きく瞳を見開いた。
そうしてポツンとつぶやくのだ。
「うち、実篤さんの体力についていけるようフィットネスやらへ通ぉーた方がええでしょうか?」
と。
実篤はそんなくるみのことが心の底から可愛いと思って。
それと同時。
(俺がこんとに際限なく反応出来るんはくるみちゃんだけじゃって……ちゃんと分かっちょる?)
誰に対してもそんな風に盛るだなんて思わないで欲しい。
だって……。それだとただの変態絶倫男になってしまうではないか。
実篤だって、こんなにしてもしても抱き足りないと思ったことは、それこそ十代の桃色お猿さん時代でさえなかったことで――。
それを、くるみにだけは、ちゃんと分かっていて欲しいと思ってしまった。
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