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「ああんっ。しゃ、ねあつ、さっ! ……うち、もぉ……ダメぇっ」
追い炊き機能が付いているわけでも、湯温調節機能がついているわけでもない浴槽内は、熱い湯を足しでもしない限りどんどん温度が下がっていくのだけれど。
二人で広い湯船の中、半身浴に近い形とは言えかれこれ一時間近く湯の中にいたからだろうか。
びくびくと身体を震わせて、くるみが浴槽の縁にだらりとしなだれ掛かってしまった。
「えっ、ちょっ。くるみちゃんっ!?」
浴室には避妊具を一個だけしか持ってきていなかったので、ここで何回もするつもりはなかった実篤だったけれど。
一回こっきりだと思うと達くのが惜しく感じられて、ついついしつこくくるみを攻めすぎてしまった。
声を押し殺すようにしてくるみの反応を見ながらゆっくりと抽挿を続けていた実篤と違って、くるみは始終実篤に膣内の気持ちいい所を見極められ、ゆるゆると刺激され続けて。絶えず身体を小刻みに震わせては愛らしい声で啼かされ続けていたから。
当然実篤より消耗が激しかった。
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