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「くるみっ」
思わず自分の手を握るくるみの手首を引いて彼女を腕の中に抱き締めると、実篤はくるみの柔らかな髪の毛に口付けを落とした。
「うちね、実篤さんとの子供、最低二人は欲しいって思うちょります」
最低二人。
うまくいけば栗野家みたいに三人兄弟姉妹や、もっと多くても構わないとさえ思っている、と自分を見上げてきたくるみに、実篤は我知らず息を呑んだ。
「そっか。……そのためには俺、くるみちゃんが無事身籠れるよう、毎日滅茶苦茶頑張らんといけんね。――やばい。今から凄い楽しみじゃわ」
次いでククッと笑いながらそう言ったら、くるみが「実篤さんのエッチ……」と耳まで赤くして。
「エッチな俺は嫌い?」
かがみこむようにしてくるみの真っ赤な耳に唇を寄せて低く甘く囁けば、くるみがフルフルと首を振る。
「それは良かった。――ねぇ、何じゃったら今から予行練習せん? 俺、今すっげぇくるみん中に挿入りたくてたまらんなっちょるんよ。……お願い、くるみ。良いって言うて、俺を受け入れて?」
不意に誘いかけるように艶を滲ませた実篤の言葉に、くるみはうなずく代わりだろうか。ギュウッと実篤にしがみ付いてきた。
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