897人が本棚に入れています
本棚に追加
/470ページ
「他? うち、今日は実篤さんしかご招待しちょらんですよ?」
こちらを振り返ったくるみにキョトンとした顔をされて、思わず「えっ!?」と声が出てしまった実篤だ。
「えっ? もしかして……ダメでしたか?」
自分の反応に、不安そうに眉根を寄せたくるみを見て、実篤は思わず口ごもる。
「いや、ダメっちゅーか……。逆にくるみちゃんはそれで良いの?」
「――? うちですか? うちは別に気にせんですけど……。あ、もしかして実篤さん、二人きりじゃったらまずかったですか?」
不思議そうな顔をされて、「実篤さん、別にコミュ障じゃないですよね? 前に恋人もいらっしゃらないって仰ってらしたし問題ないか思うたんですが」と付け加えられた実篤は「くるみちゃぁぁぁん! そう言う話をしよーるんじゃないけぇぇぇ!」と心の中で叫ばずにはいられない。
最初のコメントを投稿しよう!