4-2.ハッピーハロウィン!―中編―

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「さっきも言うたじゃん? 謝らんでええよ?って」  うつむいたままのくるみの顔に触れるとそっと上向かせて。  ついでに自分の方を向かせるように誘導すると、実篤(さねあつ)は「――けど、何でそんなに謝らんといけんと思うちょるんかは知りたいな? 俺にも分かるように言うてくれる?」と畳み掛けた。  こんなに謝ると言うことは、くるみにだってきっと、何か思うところがあるはずだから。  どうせなら、そこを汲み取ってあげたいと思った実篤(さねあつ)だ。 「うち、さっき、ヤキモチ妬いてワガママ言うてしまったから(しもうたけん)……」  ややしてポツンとくるみがつぶやいて。  実篤(さねあつ)はヤキモチ?と疑問に思いながらも、くるみが先を話しやすいように敢えて口を挟まなかった。 「実篤(さねあつ)さんの姿はうちが一番最初に見たかったんですっ! なのに――」  そこでやっと「ああ」と()に落ちた実篤(さねあつ)だ。
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