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家の飾り付けにしてもひどく凝っていて光や音の演出が凄い家もあるから、大人が見ても楽しいらしいです、とくるみが瞳を輝かせた。
メインゲートで件の基地勤めの日本人従業員――堀さん――と落ち合った実篤とくるみは、そこで彼にエスコートをしてもらって基地に入った。
基地内のハロウィンイベントに参加する人間は事前登録が必要だったらしいのだが、くるみが実篤の名前もちゃっかり伝えていたらしく、滞りなくベースに入る許可が下りた。
エスコートを受ける際、身分証明証として免許証の提示が必要だったけれど、昔と違って車のエスコートは必要なくなったとかで、その分書類は少なめで済んだ。
「昔はねぇ、我々基地従業員も自分の車にパスステッカーを発行してもらって車体に貼らんといけんかったんですよ。車検のたびに更新せんといけんし、正直かなり面倒臭かったんじゃけど」
それがなくなってからは、例えば車が車検などで代車になった時なんかも、何の手続きもなく基地内に乗り入れられるから楽になったのだと堀さんが教えてくれた。
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