4-2.ハッピーハロウィン!―中編―

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 家の飾り付けにしてもひどく凝っていて光や音の演出が凄い家もあるから、大人が見ても楽しいらしいです、とくるみが瞳を輝かせた。  メインゲートで(くだん)の基地勤めの日本人従業員――堀さん――と落ち合った実篤(さねあつ)とくるみは、そこで彼にエスコートをしてもらって基地に入った。  基地内のハロウィンイベントに参加する人間は事前登録が必要だったらしいのだが、くるみが実篤(さねあつ)の名前もちゃっかり伝えていたらしく、(とどこお)りなくベースに入る許可が下りた。  エスコートを受ける際、身分証明証として免許証の提示が必要だったけれど、昔と違って車のエスコートは必要なくなったとかで、その分書類は少なめで済んだ。 「昔はねぇ、我々基地従業員も自分の車にパスステッカーを発行してもらって車体に貼らんといけんかったんですよ。車検のたびに更新せんといけんし、正直かなり(ぶちくそ)面倒臭かった(せんなかった)んじゃけど」  それがなくなってからは、例えば車が車検などで代車になった時なんかも、何の手続きもなく基地内に乗り入れられるから楽になったのだと堀さんが教えてくれた。
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