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神様のお願い
一時間後。
私の部屋にアリアが来て、私が、状況を分からないながらも、つたない説明で伝え終わり。
二人で、ようやくネルの話を聞く事になった。
「えー、私がここに来たのはですね…」
私達はゴクリと息を呑む。
「あなた達二人に、お願いがあるからです!」
パンパカパーンと、効果音をつけながら言い放つフクロウ。なんとも不思議な光景だ。
「お願い、とは?」
私が手を上げて聞くと、
「実はですね…」
と、ネルは長々と話し出した。
なので、まとめると。
この前、私達二人が事件を解決したのを見た神様、ミネルヴァ様が感動したので、他の事件も解決してもらいたいと思い、これからは神の使いとして、探偵をして欲しいというもの。
話を聞き終えた私達は開いた口が塞がらない。
「拒否権は無いに等しいと思っていて下さーい!あ、そして、そんな二人にプレゼントがありまーす!」
神の使いになることが私達の意思を無視して決定して、やけにハイテンションなネルに渡されたのは、
「なんですか?このおもちゃたち」
神秘的な淡く白い光を放つ肩掛け鞄と、ガラスの様な物で出来た容器とストローのシャボン玉セット、桜の模様の描かれた万華鏡だった。
「神様からの贈り物でーす!鞄は天女の羽衣と同じ生地で出来ていて、重さが無く、めちゃくちゃ丈夫で、普通の人には見えませーん!シャボン玉は膨らませると、硬くなり、武器として、敵に当てることがあります!そこそこ痛いです!万華鏡は、見たい所を思い浮かべながら覗くと、そこの様子が見えるようになっています!是非、使って下さいね!」
説明を聞き終えた私達は、
「なんか、凄いのもらったね…」
「ね…」
と、顔を見合わせた。
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