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生真面目で律儀な百合は、糞尿たちのおかしな言い分に面食らったが、肥溜めの中の糞尿たちのために、辛抱強くもう一度親切に事実を説明する。
誠実に接し、論理的に説明すれば、きっと誠意が伝わり、彼らは真実を理解できるだろうと信じているからだ。歴然たる事実を捻じ曲げることなど誰にもできないし、真実は決して歪められるべきではない、とも。
「私は糞尿ではなくて、百合です。そしてここは花園ではなくて、肥溜めです。あなたたちは花ではなく糞尿だからこそ、ここにいるのでしょう?」
「失礼なことを言うな! 俺たちは、糞尿なんかじゃない!」
「いいえ、何も失礼なことは言ってません。私は事実を説明しているのです。あなたたちは糞尿であって、花ではありません。あなたたちがなれるのは植物の肥料あって、薔薇にも百合にも、それ以外のどんな花にもなれません。これが事実です。ご理解いただけましたか?」
「黙れ! お前のような臭くて汚い糞尿は、とっとと立ち去れー!」
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