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すぐに食べ終えて、役員たちを無視して部屋に向かった 。 イライラしていた分を佐久間に癒してもらおうと思うと自然に足が早くなる。 早く、早く会いたい。 色々考えていたら部屋に着いて扉を開けた。 ガチャ 中に入ると、ヒョコっとリビングから佐久間が顔を覗かせていた。 「おー、瀬田川。おかえり~」 佐久間はへらへらと笑いながら手を振ってきた。その姿は可愛いと思ったのは内緒だ。 「‥ただいま。今日はごめんな」 俺はリビングに入り、佐久間が座っているソファーに俺も並んで座りながら謝った。 「へーき!俺こそごめんな。今度は必ず作るから、瀬田川も手伝ってよ」 「‥了解。楽しみにしてる」 「へへ、ありがとう」 へらへらと笑う佐久間の顔は、良く見れば整っている顔立ちだ。普通の学校に通っていたらモテそうなタイプ。だけど、ここは超絶なイケメンが多いから目立たないだけ。平凡と言われているが普通に可愛いと思う‥‥。俺的にはだけどな。 「‥‥‥ん?俺に何かついてる?」 「あ、いや‥‥」 無意識にジーっと見ていたらしい。恥ずかしいけど、初めて気づいたことがある。 「‥‥目の色、綺麗な深い青なんだな」 「あ、あぁ。平凡なのにおかしいよな~。生まれつきなんだ。あ、でも瀬田川も青い目じゃんか!」 「俺はカラコンだよ。‥‥‥良い青だな」 「っあ、ありがとう」 佐久間は恥ずかしいみたいで、顔を赤くしながら下を向く。 「あ、あのさ‥‥目の色褒められたことないから嬉しい」 「そうなのか?」 「小さい頃に目の色で嫌われてたからさ、今でもあんまり人の目が見れなかったんだ」 知らなかった‥。だから、いつも目を合わせてもらえなかったんだな。佐久間は自分で言うほど気が弱いから見てもらえないものだと思ってた。 「だったら、俺だけは見れば良い。佐久間の目を気持ち悪いとは思わない。俺は、好きだな」 「本当に!?ありがとうな瀬田川」 俺は、好きだな。‥‥‥何言ってるんだ俺は。自分で言ってて恥ずかしくなってきた。 「いや、いいんだ」 それから寝るまでずっと話してたけど、俺の頭の中は自分が言った"好き"という言葉がエンドレスに流れていた。 俺は、佐久間の青い瞳が好きなのか? ‥‥佐久間自身が好きなのか?
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