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⑸
好きかなと自覚した日からだんだん感情が強くなってきた。佐久間が青い瞳で俺の目をみてくれるようになってくれて嬉しかった。ドキドキもする回数が増えた。何気ない行動一つ一つが可愛く思えるし、普通に話してくれるのが嬉しい。
この感情がきっと好きという気持ちなんだろうな。そう自覚すると一緒に居られる空間があるということが幸せに感じる。
もっと一緒に居たい。もっと近づきたい。‥‥俺の気持ちに気づいて欲しい。だんだん欲が出てくる。そのせいで周りが見えなくなっていた。だから、気づかなかったんだ。生徒会の役員の様子と、佐久間の様子に。
「おはよう、佐久間」
「あ‥お、おはよう!」
俺が佐久間に声をかけるとなぜか慌てた感じで目をそらされる。
「‥佐久間? 」
「あ、あの‥俺、先に行くね!」
佐久間の様子が変で問いかけようとしたが、佐久間がすぐに部屋から出ていってしまって何も聞けなかった。
どうしたのだろうか‥。昨日までは普通であったのに。最近は役員たちがあまり絡んで来ないことを良いことに、たくさん話して良い感じだと思っていたのは俺だけだったんかな?
学校へ行っても、避けられてるみたいだった。俺も色々考えたけど何も避けられる理由が見つからなくてわからなかった。
放課後になってもわからなかった。
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