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⑴
「ねぇーねぇー 、カズ~」
「僕たちと、」
「「食堂行こーよ!!」」
「‥‥‥」
「みーんなで食べればおいしーよカズくーん」
「もちろん、行きますよね?」
‥‥なぜこうなってしまった?俺、何かしただろうか。まあ、何かしたからこの状態だよな。今から後悔しても遅いだろうか?
只今、俺はイケメンたちになつかれてます。意味わからない。
こいつらには興味なんかないのに‥‥
今、俺の部屋の前で俺より小さくて瓜二つである双子が袖を引っ張ってくる。俺の隣には、無言で突っ立っていて身長のでかい武士みたいなやつがジッと見つめている。‥‥多分、食堂行こうと訴えているが無視。後ろから俺に抱きついているのがチャラ男。邪魔なんだけども。笑いながら聞いてくるが腹黒そうなやつもそばに居る。
「は、行かねーよ」
「「えーなんで~??」」
「‥‥こいつが居るからだろ。和輝」
そして、俺らの前には俺様な超絶イケメンのやつが立っていて目の前のやつを睨んでいる。
目の前のやつは、俺の同室者の佐久間弘道だ。俺が最も興味深い人である。
お気づきであると思うけど双子は庶務、武士は書記、チャラ男は会計、腹黒は副会長。そして俺様は会長である。皆様方は生徒会らしいが興味ない。むしろ邪魔。
「‥‥‥違うから」
「嘘つくな。こいつが居るから食堂行きたくないんだろうが」
「そうですよ。まだ同室者と認めたわけではないのに和輝の周りうろちょろして」
「‥‥じゃ、ま」
「「身長だけのくせにさー。」」
「平凡くんはお呼びじゃないんですぅー」
生徒会の皆様方は顔を歪めながら口々に佐久間に嫌みを言っていく。さすがにその言葉にはイラついた
「っふざけ「すみません‥‥すぐ部屋に戻りますので瀬田川と食堂行ってきてください。瀬田川、約束はまたあとでにしよう。先輩方と食べてきなよ」
「はあ?」
‥‥実は、佐久間が夕飯作ってくれる約束してたけど佐久間ら苦笑いしながら約束止めようと言ってきた。
「いつでも作るからさ。行ってきなよ」
「「そー、そー早く行こうよ」」
「料理なら私が作りますから。」
副会長がニコニコしながら言ってくるがどうでも良い。俺は、佐久間の料理が食べたい。だから楽しみにしてたのに‥‥‥。
無理言うのは迷惑かけてしまうってわかってるから何も反抗しない。きっと俺が反抗したら生徒会役員たちは怒りの矛先を佐久間に向けるだろう。それだけは嫌だ。嫌われたくない
だから無言で食堂に向かう。後ろからみんなが何か言いながら着いてくるが無視。
なんでこうなった?
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