月に願いを

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月に願いを

「んー、俺、尚哉と一緒に居たいから今日は我慢する!お月様にまた一杯お願いする!!」 コテツの言葉にホッと胸を撫で下ろす。 途端にお腹の虫が鳴り、2人でご飯を食べる事にした。 親が帰るまでに寝る準備を整え、本当に犬に戻るのか?と思いながら一緒に眠る。 ベッドは狭いが、誰かと一緒に過ごす夜は楽しかったなと思いながら眠りについた。 翌朝目覚めると俺の隣には犬に戻ったコテツが寝ていた。 昨夜は中秋の名月と満月が一致した珍しい夜だった。 夢の様な出来事だったが、2人の新たな関係と生活が始まり、また次の満月の夜には何かが起こりそうな予感がしていた。
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