湯けむりを越えて

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「じゃあきょうは、声をがまんして、してみようか」 「えぇっ!? な、なにそれ……」 荷物をまとめた大地が、ベッドでゴロゴロしていた私の横に潜り込んでくる。 きゅっと抱きしめられて、啄むようにキスを落とす。なんか、ほんと甘えんぼでかわいいな。 「朱音、きょうは声出すなよ?」 「???」 「きょうはまだ暖かいし、窓開けるか」 そう言って大地は寝室の窓をほんの10センチくらい開けた。 「声出したら、隣に聞こえちゃうかもな? がんばって」 あっという間に服を剥ぎ取られて、下着姿になる。膝を立てて寝転んだ私を大地がうれしそうに見下ろす。 「足、開いて?」 「や、やだ……」 「なんで」 「だ、だって舐められたら我慢できないし……大地いっぱいするから……」 恥ずかしくて顔を覆いながらそう言ったけど、大地はがっと私の足の間に入ると 、するするショーツを脱がして、敏感な突起を舌でぴんと弾いた。 「んんんーっ!!」 両手で口を押さえて、なんとか耐える。待って待って!! こんなの無理だよ!! 「いいじゃん、その調子でがまんしろよ」 「む、むりっ……ほんとに……」 「練習、練習。じゃないとあした露天風呂でしたとき聞こえるだろ」 なんでそんなに露天風呂にこだわるの!? 訳分からん!! そのまま抱かれて、シーツを噛んだり、キスで口を塞がれてなんとか耐える。 それが余計に大地を刺激したのか、私の弱いところをどんどん責め立てた。 あ、あしたはどんなことになるんだろう……。楽しみなような、怖いような。
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