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 酷い目に遭ってから三日目の晩、男は青テントの中でバイクの音を聞きつけて、「来たな」と不気味に呟きました。  四人の足音が近づいて来ると、男は鉄パイプを手に取って握り絞めました。 「へへへ、また来てやったぜ。またおねんねの最中かい?」と言いながらネオナチ女は青テント入り口のファスナーを上げてドアパネルを開けると、男が背中を向けて寝転がっていました。「よし、引きずり出すか」と言ってネオナチ女が青テント内に入って来たところで男は起き上がるや否や、鉄パイプを勢いよく横に払ってネオナチ女の足に強かヒットさせました。  その途端、「ウギャー!めっちゃいってえ!」とネオナチ女の悲鳴が上がると同時に彼女の足が払われ、彼女の体が横にドスンと倒れました。それから鉄パイプを振り上げた男を見てネトウヨ女たちは震え上がって一目散に逃げて行きました。それ程、男の形相が怒りに燃え、物凄かったのです。そして男が追っかけて来たのでネトウヨ女三人はバイクの方へ必死に駆けて行き、その内、二人はそれぞれのバイクのメインシートに座り、もう一人は運転できないのでネトウヨ女のバイクのダンデムシートに座って三人共バイクで逃げて行きました。  その後、男は青テントへ向かうと、いてえよおいてえよおとネオナチ女が泣き叫び、片足を引きずりながら青テントから出て来るのが見えましたので逃がしてなるものかと急いで彼女に駆け寄りました。 「ハッハッハ!お前、その足じゃ逃げれまい」  男はそう言ったかと思うと、ネオナチ女の両頬に続けざまに強烈なパンチを食らわして彼女を殴り倒しました。 「どうだ!お前が一番憎かったからすっきりしたと言いたいところだが、そうはいかねえ!」  その語気通り男は容赦なくネオナチ女を激しく凌辱しました。その挙句、得も言われぬ法悦を味わいながらネオナチ女を扼殺してしまいました。 「はあ、やった・・・」  男はネオナチ女の断末魔を見れて心底満足し、今迄の屈辱を全て晴らせた気がしました。やがてこれをどう始末しようと焦り出しましたが、そうだ!と閃きました。  男は嘗てバイク乗りだったのでネオナチ女のサイドカー付きバイクを利用してネオナチ女の死体を何処か人の知れない所へ運び出そうと思いついたのです。で、キーを脱がしたライダースーツのポケットから探り出すと、ネオナチ女の死体を担いでサイドカー付きバイクの方へ向かいました。 「へへへ、腕が鳴るぜ」   男はネオナチ女の死体をサイドカーに乗せ、バイクに跨った後、しめしめと独り言ちたのでした。  まさか自分がサイドカーに乗せられて葬られるとは生前ネオナチ女は努々思わなかったでしょうね。  
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