エピソード1 一変した日、特別な日

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エピソード1 一変した日、特別な日

 僕は驚きながらもその封筒を拾い上げる。  一体、誰からだろう……。  外側に一切何も書かれていない真っ白な封筒をカバンに、僕はそのまま人気のない空き教室に向かった。  もちろん、教室と違って人がいないためストーブは付いていない。僕は息を白くさせたまま、その手紙を開く。 『好きです。私を殺してください』  書かれていた文はこれと名前、片瀬(かたせ) 恋雪(こゆき)だけだった。
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