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コソコソ二人で話していると彼女が近づいてきた。
「何を話してるの?私にも聞かせてよ。」
僕はこの気持ちを彼女には悟られないようにしたい。これからも一緒に暮らしていく彼女に知られてしまったら気まずくなりそうだからだ。
「ガラスの向こうはどんなだろうなって話してたんだよ。」
三人でガラスの側に行く。
「そうね。一度は行ってみたい気もするけれど、行ったら戻れない気がして少し怖いわ。それにここでの暮らしは何の不自由もないし捨てようとは思わない。」
彼女の言葉に賛成だ。何も困ることのないこの施設を捨ててまで危険に飛び込む勇気は僕にはない。
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