僕らは生きているから怒るんだ

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 これが長く続くと命の危険があるかもしれない。施設管理者にだんだんと腹が立ってきた。空腹がそうさせているのかもしれない。  どうにもここの管理者はズボラで、ご飯の時間はバラバラだし、僕らがいるこの部屋の清掃もなかなかしてくれない。自分たちでやれと言われても道具も力もない僕たちには無理な話しだ。 「管理者に話してみよう!このままじゃ僕たち三人の命が危ない!」  僕たち三人はとりあえずガラスの前に来て管理者が来るのを待った。何をしているかは分からないが時々通ることがあるからだ。  ……しかし、今日に限ってなかなか前を通らない。空腹状態の三人はみんなイライラしている。 「全然来ないじゃない!」 「おい!メシはまだかよ!」 「こんな施設出てってやる!」  三人の空腹がピークに達したせいか怒りのボルテージも上がっていく。
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