王様の依頼、その前につき

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そしてついに現れる・・・メイさんのおパンツ様・・・! 「お、おおぉー!!神々しいまでのレモンイエロー・・・。ありがたやーありがたやー!」 まるで後光の刺す神様と遭遇したように、光輝くショーツ様に俺は手を合わせ、静かに正座し深々と頭を下げる。 不思議と、頬を温かい雫が伝い落ちた・・・。 このおパンツ様・・・神ってるよ・・・。 「うわぁ、泣いてるよ・・・。ここまで来ると、本当すごいね。」 「なんだろう・・・。恥ずかしさよりも、この下着を選んだ自分がすごく誇らしく思えてくるよ。もっと・・・見て欲しくなってくるね・・・。」 あまりに俺が拝み倒すせいか、メイさんは高揚した顔を綻ばせつつ、どこから艶のある顔で俺を見下ろす。 「っ!?ま、まずい!?メイさんが変な趣味に目覚めようとしてる!?しっかりして!メイさん!」 「私、どうしたんだろ・・・。サカエくんの熱い視線を向けられると、変にドキドキしてきて頭がぼーっとしてきて・・・ふわふわして・・・気持ちよくて・・・なんだか、身体中に熱が溢れてきちゃう・・・♡」 ▶︎あぁ、魅了がダダ漏れしてますね。 ▷しかも、マスターの視線が一身に集まるのでその視線に魔力も乗って威力倍増です。このシュチュエーションになったら、危険ですよ。少しでも、マスターに心を許してしまうとズブズブと魅了の沼に飲み込まれて・・・。 「気付けば、自分から身を差し出すってこと?何それ、コワイよぉー!?」 魅玖とリライアの解析に、観月は心底震え上がると、正気を取り戻させるべくメイさんに歩み寄る! いつの間にやら、メイさんはショーツを見せるだけに飽き足らず、ブラウスのボタンまで外し始めていた・・・。 ブラウスの隙間から、大きな胸の谷間と共にレモンイエローのブラジャーがチラリと見えている・・・。 「ふぉぉー!谷間様あぁー!ありがたやー!ありがたやー!」 「ふふ・・・!私なんかに、そんなに喜んでくれるなんて・・・可愛いなぁ♡(キュンキュン!)」 「しっかりして、メイさん!惑わされちゃダメだよ!こんななし崩しに貞操を奪われちゃダメ!するならもっと、ロマンチックなシュチュエーションじゃなきゃ!絶対後悔するよぉ!?」 メイさんの暴走が止まらない! 何とか貞操を守ろうと、観月は手を振ったり声をかけて、メイさんの目を覚まさせようと様々なアクションを試みる。 もはや、観月の頭には本妻としての嫉妬などなかった。単純にこんな良くも分からない状況での、交際は二人の間に遺恨が遺るという心配から制止しているというのに、目の前のおバカたちは止まる気配がない。 「ふへへ・・・♡いいかも、こんなシュチュエーションだからいいのかも~・・・。昼間は賑わう仕事場で、霰もない姿にさせられて・・・互いを求めて合うだけの獣になるのもいいのかも~・・・。次の日、またお昼にそのことを思い出して・・・。ふへへへ・・・!」 「深夜のオフィスラブ展開か!?うおぉーい!?これ、マジでヤバいよ!?変なスイッチ入っちゃってる!ちょっと!メイさん!しっかりしなさい!おい、メイ!リアさんに何て説明する気だコラッ!」 ー ゴツン! 「あだばっ!?イテテ・・・わ、私は何を?」 ガクガクと揺さぶり、気付薬とばかりにゲンコツを落とすと、ようやく、メイさんは正気に戻る。 「アンタも!いつまでも拝んでないで、帰ってきなさい!エロスケ!」 ー ゴツン! 「あだぱっ!?はっ!?俺は何してたんだ!?メイさんのおパンツ様を拝んでいたら、お胸様もご降臨遊ばされて・・・そしたら、どんどん、悟りの境地に入っていって・・・。」 「おーおー・・・悟りって。ついに変態も神憑り始めたな・・・。もう、ユーちゃん?バカ言ってないで、早く買い物済ませて依頼行こうよ。ハレンチなら、私で我慢して?」 「・・・いや、十分だ。メイさんのおかけでハレンチパワーは満タンだ!」 俺は立ち上がると、自身の中の力を確認する。 グッと力を拳に込めれば、今までよりも少し力が上がっている気がした。
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