コンタクト

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コンタクト

  駅でコンタクトを落とした女に出会ったらしい。 親切にもパニクる彼女に付き合って一緒に探したらしい。 おかげで出社日、奴は珍しいことに遅刻した。 しかも何処か庇う、歩き方。 あの時ボコったからだ。 診断書を提出すればいいのに、インフルと嘘ついて寝てたらしい。 「俺に恩を着せたつもりか?」 「そんなのじゃない、話を大事(おおごと)にしたくなかっただけだ」 「優しいね?美鶴くんは(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪」 「感謝されるとでも思ったの?」 足を払い、傾いた上半身に蹴りを入れた。 「今朝もどこの誰かも分からん女に付き合い遅刻した。」 「お人好しもそこまでいくと表彰もんだよな!」 もう1度、蹴りを入れて奴の前を去る。 後から追いかけもしない、俺の勝ちだ。 奴が文句を言ってた効率化の問題とやらも、奴がいないうちに起動に乗せた。 おかげで社長に感謝されたぐらいだ。 どうやったのかって? 「魔法を使ったのですよ(*´▽`)y-。o○」 適当にごまかした。 効率上がりに社長は俺の味方だ。 奴が今までのやり方の戻そうとした途端、効率が落ちて奴は睨まれた。 ラッキー😆💕 俺の失態もコイツのせいにしよう。 文句も言わないからさ。 俺の好き放題。 当たり前だが若い女子パートにも、俺は人気がある。 そう思ったのに。  駅で助けたという女に奴が再会した。 初めは気にも取らない。 その女が社長の娘だと知るまでは。
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