切ないクリスマス

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切ないクリスマス

イブは普通に仕事があった。 夜も正直誰とも過ごしてない。 家でダラダラしていた。 クリスマスの夜は、友達が合コンに誘ってくれたからありがたい。 どっちもフリーなんて切なすぎる。 私20代最後のクリスマスだよ!? 夜、合コンがある。 翔さんの影がよぎる。 今何してるんだろう、、、 誰かと過ごしてるのかな。 イブ、クリスマス当日の間も翔とはダラダラLINEを続けていた。 翔は26日から大晦日までアメリカに下準備に行くらしい。 しばらく会えないのか、、、 「こないだめっちゃ酔った。こってり記憶ない。」 「こってりって!大事な話ししてたのにorz 誰かさんのせいで今日ずっと舌痛いorz」 翔は噛み癖があるらしく、キスの時、乳首など思い切り噛んでおり、しばらく腫れているのだ。 「いいクリスマスだね笑」 「絶対悪意がある!ひどい!」 「お土産買って帰るから許して」 「それも嬉しいですけど早く会いたいです」 「そーゆー素直なとこ尊敬する。照れくさいけど」 「もう言わない笑」 「言わんのかい笑」 「まだ大人になりきれてない あ、お互い様か笑」 「僕はあすかに合わせてんだよ!」 「私の方が大人だよ!」 「心配しなくてもそんな事ないよ!」 「私の方が譲歩してるもん てか優しくない」 「なんか我慢させてる?それは申し訳ないです」 「ごめんなさい、私もワガママでした。」 「笑笑 我儘がどうかは相手が決めるだろうし、そのままでいいんじゃない」 「よく分からない笑 でもありがとうございます」 「サンタ来た?僕まだ。混んでるのかな」 「今どこ?」 「さっき家着いたとこ どこいるの?まだ遊んでんのか!」 「酒のんでる!新橋!」 「帰れる?」 「翔さんのためなら〜」 合コンで飲みながら本当は翔さんに会いたかった。 「酔ってんなー またお持ち帰りされちゃうよ」 「大丈夫酔ってない」 「そうかな。帰ったら教えて下さい。期待せずに待ってます。早くいえば迎え行ったのに。酒飲んじゃったよ。」 「あーごめん、いやかえる」 「飲まなきゃよかったごめん」 「ううん、大丈夫。ちゃんと帰るよ」 「強要はできんけどそうして欲しいです。 でも、タクシーもあるし無理なら行くよ」 「酔ってないから大丈夫笑! ちゃんと電車乗ったよ✌️意外に優しい笑」 「もーいわん」 「なんで笑 嬉しいのに」 「意外ってなんだよ」 「素直じゃないなー」 「これは審議だな。素直に褒めない方が悪いと思う」 「素直に褒めたら何してくれるの?」 「何ほしいの?てか、まず褒めてからだよ笑」 「なんでいつもこっちに答え求めるの笑 もーう」 「こんな若造の要求なんか分からんぞ。。 飯?酒?」 「夢がない笑」 「ディズニー?」 「ちがう」 「?! ディズニーって夢しかないんじゃねーの?!」 「そこじゃない笑」 「合コン?紹介?」 「ちがうー もう寝るの?」 「寝ないよ。考えてる。」 「仕事のことでしょ笑」 「ヒントください」 「あんまり答え求められたことないから辛い笑」 「ごめんなさい」 「謝らないで笑 迷惑かけたいわけじゃないから大丈夫です✌️」 「して欲しいこと言えばいいのに 極力がんばる」 「ずるいなぁ笑 ううん、大丈夫!」 「まだ家じゃない?」 「うん!でも近いから大丈夫よ👌」 「よかった。僕まだ仕事してるから何か困ったら言ってね」 「変な人笑 ありがとう」 「で、帰れてるの?」 「あ、すみません! 帰れてます!」 本当は会いたかった。 翌日朝からバタバタ忙しい翔さんにワガママは言えなかった。 私が素直じゃなくて不器用だから。 その後しばらく翔から返信はこなかった。
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