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 サーモンとマグロとタイとイクラとめかぶの海鮮丼に、焼き牡蠣を食べた。旬というのもあって牡蠣小屋でひたすら牡蠣を食べるというプランも良かったが、せっかく海の幸を戴くのならほかのものも楽しみたい。二郎君の海鮮丼にはサーモンとタイの代わりにエビとホタテが載っている。エビの頭を取る二郎君を眺める。俺の視線に気が付いた二郎君が伏せていた目をこちらに向けた。 「エビ欲しいですか」 「いや。というかエビ一個しかないじゃないですか」 「欲しいならあげます」 「いいって。食べなよ」 「誕生日だし」 「いくら誕生日でもエビはもらえない」 「そうかな」 「じゃあ頭だけもらいます」
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