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さて、何で俺が保坂の家に行きたいのか。
何で先輩が俺を保坂の家に行かせたくないのか。
俺には謎なんだけど、先輩からしたら至極まっとうな理由があるそうだ。
俺は所謂ゲーマーで、とにかくゲームが好き。
で、大学で知り合った同じ学部の保坂は俺よりも格段上のゲームおたく。
そんな、同じ趣味のゲーマーである保坂の家で俺はゲームをしたい。
だって、超大画面のTVがあって、臨場感抜群なんだよ、保坂の家。
それに、俺の持っていないソフトならやってみたいし、攻略法も教えて欲しい。
俺も持っているソフトなら一緒にやりたい。
パーティー組むのはオンラインでもできるけど、やっぱりその場に一緒にいるのは格別の楽しさがある。
だから泊まり込みでゲーム三昧したい!って言ってる。
当の保坂は「いつでもこーい」って言ってくれてるから、連絡さえすれば二つ返事でオッケーくれるのはわかってる。
対して、先輩の言い分はこう。
恋人のいる俺が、相手が友達であっても、相手の家(もしくは部屋)に泊まりにいくなんて言語道断ってことらしい。
それってビッチと同じだからな。って言われた時には驚いた。
え?ビッチって、不特定多数の方と、その~ほにゃらら~いたしちゃう人の事ですよねぇ。
え、俺ってそんなんなの?
そんな風に見られちゃうの?
ないない、そんな事ないってって言っても、先輩は納得してくれなくて。
「こんな可愛い幸樹が野郎の家にいくなんて、狼の家にご馳走もって遊びにいくのと同じだ!」
なんて力説してました。ハイ・・・(はぁ)
俺だって、先輩の事、と~っても好きだから、先輩が悲しむ事とか、嫌がる事なんてしたくない。
だから、断って、断って、断りまくってたさ。
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