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創作に興味を持っていた私は、あるサイトで「怒る」をテーマにした小説を募集していることを知り、思わず筆を取った。締切は近い。
曽祖父は随分前に亡くなっている。語り継ぐべき子どももいない。約束も時効だろう。文字に起こしたところで今更何があるというのだ。書くならこれしかない。
そういえば、曽祖父に話を聞いたあの日も、こんな風に暑い日だったっけ。
氷がたっぷり入った麦茶でしっかり喉を潤すと私は意を決した。熱意に反して氷はからん、と涼しげに笑った。
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