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0話 最強の美女型兵器、誕生!
固唾を飲んで完成を見守る、発明家 Dr.ヒラガと、助手のボク。
室内にレトロSF映画みたいな煙が充満し、もうもうと立ち込める中から現れたのは──
「Type-KJ001号、起動しました。初めまして、Dr.ヒラガ」
明るいブロンドのロングヘアーに、宝石みたいな青色の瞳。赤色の着物。
その上から割烹着を着た『最強の美女型兵器』でした。
***
「おおお、素晴らしい。完璧な出来上がりだ……。KJ001号、私のことはわかるな?」
「はい、Dr.ヒラガはわたくしの最高管理者です」
起動したばかりの彼女……KJ001号は表情も喋り方も硬く、いかにもアンドロイドという感じでした。
「そちらの座布団にいるのが、『ネコ型ホムンクルスの助手』さんですね」
ボクのほうもチラッと見た!
冷たそうな美人はちょっと怖いのです。
「よしよし、動作に問題はないようだな。さすがは私の発明品だ。ウッ……ウウウウ!!」
あっまずい!
病気が! ドクターのいつもの病気が!!
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