(仮)マーツと離れてから

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僕はずっとソフィアに育てられたようなものだった。 でもソフィは本当の母にはなってくれない。 僕には甘いけど、線引きをしてるようで。 恵まれてるはずなのに、寂しかった。 お姉様も、お母様やお父様、周りの考えが分かってしまうことで、孤立するようになっていた。 自分の性質を呪うように、ずっとひとりで過ごしているし、僕が想像出来ないほどに辛い立場だと思う。 それでもお姉様は自分を利用されないようにしたいと自ら孤立を選んでいる。 孤独で居るのを受け入れている。 寂しいことだけど、凛としているように見えて、僕はお姉様を尊敬している。 だから、お姉様に甘えすぎたり、頼りすぎてはいけないと思っていた。 思っていても、家族がバラバラなのは悲しい。 普遍的に話に出てきた愛のある家族というものに憧れた。 家族に甘えられなくて、寂しかった。 もちろんお姉様に僕の気持ちは駄々漏れで、だけと寂しい一方、頼らないと思った僕に、家族でもフェアラ姉様は距離を取っていた。 お姉様は人との距離を保たないと辛いのだと言ってたから、僕が肉親であるお姉さまを辛くさせるのも悲しく思ったから。 家族の心の声が聴こえるのは余計苦しかったかもしれない。 僕達は家族でいられなかった。
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