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マーツが来てから、僕は変わったのに。
マーツと居る時間が幸せだった。
最初は普遍的な愛があったマーツの家族を救えなかった懺悔の気持ちもあった。
だからマーツに城に残ってもらって、僕がせめてマーツと仲良く出来たらって、そんなおこがましさもあった。
僕自身の為でもあったから。
僕が懺悔を身勝手に押し付けて、無理言って残ってもらうようにしたんだから。
その後、マーツがだんだんと僕に心を許してくれてるのが嬉しかったし、マーツと一緒に居られる時間が嬉しかった。
罪悪感は残りながらも、マーツとは気を張らないで居られて、マーツと一緒に居ると、家族の愛を知れる気がして、心地よかった。
僕は、マーツに出会った時から、マーツに惹かれ、それからずっと、依存してた。
今、マーツが居ない時間が寂しくて、苦しい。
マーツが側に居ないことに痛みさえ感じる。
心が押し潰されるように感じる。
マーツの存在は、僕にとって依存よりも深い。
愛よりも深い。
マーツはもう、僕の一部だ。
だから、僕の為にマーツが離れようとしても、僕はマーツを引き留めていたい。
そんなのマーツを余計苦しませるのもわかってるのに。
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