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例のピッてするだけエレベーターに乗って10階まで上がる。
エレベーターを降りて、おれの部屋へ向かおうとした時、後ろから声がした。
「あーちゃん!どこ行くの⁉︎」
これは…
「夏月先輩。部屋に戻るんすよ」
「この子と?」
「葵と」
「なんで?」
「ちょっと長くなるんすけど」
「いーよ!」
そうして瀬川先輩との約束のこととかを話すと、夏月先輩も、行きたい!と言い出した。んー、いーのかな?ま、いっか。
「じゃ、時間までおれの部屋で待ちましょ」
「いーや、これは他の生徒会も呼ばなきゃ!」
「……会長も?」
「かいちょーも!」
「会長、仕事大変じゃないっすかね?」
「さっき終わってた!呼びに行こう!」
そう言って夏月先輩は、会長の部屋へ向かって歩き出した。
そういや、葵が存在消してるな。どした?と聞くと
「僕、生徒会書紀さんの部屋行って平気?生徒会メンバー勢揃いじゃん」
「えー、なに?びびってんの?葵らし…いけどね」
「そこは、らしくないって言ってよ!」
葵のツッコミをスルーしつつ、夏月先輩の後を追いかける。
まじで会長用事あれ、と願いながら。
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