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赤と黒(再読)
二十歳位かな学生時代に読んだきり、久々に読みました。
感想は全然違った。細かいことは朧気だったけど、主人公が好きになれなかった事を覚えていた。なのに再読したら主人公むっちゃ好きやわ!と滾りました。
事実が入っているとはいえ物語として捉えました。
昔のはちゃめちゃな恋愛事情、階級による劣等感、のし上がっていく強メンタル
聡明で美麗でプライドエベレストの拗らせ主人公がめっちゃ好きになり、感情を吐露するたびにキャーッとなり。感情表現が度々ハマり復唱した。
若い頃の方がこういう性格の主人公に夢中になりそうなのにな、と当時の自分の感情を慮ることは出来ないけど、ジュリヤンソレルと年が近いが上に、なんでなんや!な感情が大きかったのか、拗らせやプライドの高さや繊細な傷つき方に共感性羞恥があったのか…
分からないですが、今はキャラとして読んで大好きな部類です。
章の最初に出てくる他作者の一節、私は好きな派なので、この作品にもあったので寄り道をして読みたくなったり、調べてみたくなったり、章読み終わった後リンクしたり、と大変面白い。
結末は残酷で悲しいのに主人公が貫いた”自分”に少しうらやましさを感じたり、頭がよくて如才なく見えるのに結局不器用だったりするところも愛おしい。
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