始まりは突然に

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「…と、ここら辺かな。」 「はぁ…はぁ…まっ、待ってよ。」 「おや、付いていたのかい?興味が薄れた少年よ。」 ここは住宅地。 たまにはぶらつくのも良いかと思ってね。 ま、読者的には早く始めろと言う奴もいるかもしれないがね。 タイトル通り、自由奔放にやらせてもらうよ。 「興味が薄れたって…自分から話しかけて来た癖に…。」 「話しかけて来たからどうだと言うんだい?君に構えと?」 「構ってほしくてやっているわけじゃ…。」 「…あ。」 「な、何?」 「君の後ろの建物が大爆発するから、気をつけろと言いたかったけど…間に合わないから死んどけ。」 「えっ!?大爆発!?」 少年が驚いた瞬間に建物は大爆発した。 詳細は不明だけど、多数の死傷者が出ました。 「ぐっ…うぅ…一体何が…?」 「君も晴れて幽霊だな、俺に付いてきたばかりに…運がないこっちゃ。」 「君は…なんで無傷なの?」 「さあ、なんでだろうね?」 安全に留まれるように存在を改良しただけどね。 普通の存在ではないというだけ開示は出来るぞ。 「た、大変だ…!!」 「早く、警察と消防車を…!!」 その後、消防車が駆けつけて消火され、現場検証もかねて辺りは騒がしくなりました。 「幽霊…?僕はまさか死んで…!!」 「ああ、死んでるよ。建物の近くに居たから即死だったわ。」 「そ…そんな…。」 「現代世界のルールに基づいて、死んだ人間は生き返ることは不可能…諦めて輪廻転生を待てい。」 「輪廻転生?」 「詳しくは言えんが、命が生まれる時に引き込まれるのさ。」 「なんだか難しい話だなぁ…。」 「さて、久しぶりにぶらついてみたけど…ろくなものはないので帰るかね。」 「帰るって何処に?」 「ファンタジーの世界さ。」 「ファンタジー?…もしかして神様?」 「だとしたら?」 「いきなり通報してすみませんでした!!」 「ああ、それについてはもう良いわ。現代世界において常識だし。」 「えっと…その…僕も連れて行って…。」 「連れて行くのは構わないけどー、チートは無しだよ?」 「チート?」 「異世界転生って知ってるか?」 「知ってます…もしかして、それに当たるんですか?」 「当たるね、だって君は死んでるし。」 死んでるとしても、チートを与えるのは気まぐれだよ。 今回はただ付いてくる魂を連れて入るだけだし。 「え…でも、異世界転生なら、チートが…。」 「欲しいの?」 「は…はい…。」 「…今回はやだね。」 「ええ!?そんなあ…。」 「チートはやれないが、才能はやるよ。拾い上げた物は自立出来るようにするのが信条なんでな。」 ただし、生き抜ける程度の力だけだけどね。
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