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「その怯えた顔も可愛いよ」
詩音の耳元で息を吹きかけるように囁くと、石のように固まっている。
ふっと面白そうに笑った俺は、詩音の首筋に舌を這うように舐めていく。
双子の俺達は体つきも顔つきも全て同じだ。
だから、何処に黒子があって、どこが感じてしまうのか手に取るようにわかってしまう。
俺達は生まれた時から一緒だったから。
俺は、きっと詩音に会うために生まれてきたんだ。
全てを守るためと、全てを貰うために。
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