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「…ダメだよ、そんなに暴れちゃ。僕の愛する身体に、傷がついてしまうじゃないか」
慌てる様子もなく、ゆっくりとドアを閉めて、女性に近づくために歩いていく。
口角をあげて妖しく微笑む男性は、怯えている女性の顔を眺めるように見つめて、さらに小さく笑った。
「あぁ…、そんなに僕が待ちきれなかったんだね。嬉しいよ!でも、大丈夫。これから、もっとたくさん喜ばせてあげる」
アハッ…、アハッ…、アハハハハハハハハッ。
狂ったように笑いだす男性。
その姿を見る女性の瞳は涙が滲んでいた。
ひとしきり笑った男性は嘘のように笑いを止めると、ズボンのポケットから小さな小瓶を取り出す。
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