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「その媚薬、とっても効能がいいんだよね。即効性ってヤツだよ?効くまで傍観するのは勿体無い。だから、じっくり味わって楽しもうと思うんだよ、詩音ちゃん」
俺の顔は、どんな風に見えるのだろう。
詩音の目つきは、これ以上ないほど睨みつけている。
でも、それは怖くない。
逆に誘っているとしか見えない。
「さてと、楽しもうじゃない。ね?」
クククッと喉を鳴らしながら、俺は詩音に近づいていく。
詩音は、まさに小鳥だ。
本当に可愛くて全部食べてしまいたい。
そう、この部屋は鳥籠と言う名の部屋で俺から逃げられないし、絶対に逃がさない。
どんな事があっても。
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