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小学校まではこの家によく来て泊まっていた。 中学、高校となると、忙しくなってなかなか長くはいられなかった。 今回は久しぶりの滞在。 母も父親が亡くなり、1人になった母親を心配して、長い夏休み中、暇になる私を送り込んだというわけだった。 「おばあちゃん、おじいちゃんが亡くなって寂しいね。 大丈夫?」 お葬式以来、祖父の話をするのは初めてだった。 「病気だったから、覚悟はしていたの。それでも最初は悲しかった。 でもね、初七日の日の夜、一度おじいちゃんが夢に出てきて、 『なんで話をしてくれないんだ?そばにいるのに。』 って悲しそうな顔で言ったの。 それからは、毎日おじいちゃんと話をするの。毎日あったこととか、思った事とか。 たまに愚痴も聞いてもらうの。 返事はないけれど、でも、おじいちゃんは、きっと聞いててくれる。そんな気がするの。 だから大丈夫よ。」 と笑って言う。
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