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数日後の午後、私は祖母に頼まれた買い物に出かけた。
バスに乗って近くのスーパーに行った帰りだった。
バス停を降り、坂道を登る。
高台は見晴らしは良いが、この坂道は結構しんどい。
運動はあまり好きではない私は体力がない。
ちょっと休憩と、坂道の途中のちょっとした広場の芝生で一息ついた。
草の上に座り空を仰ぐと、帽子で遮られていた夏の刺さるような日差しが顔に直接あたる。
「まだまだ夏だなー。」
思わず呟いた。
後ろで ふっ と声がした。
一人だと思っていたので、びっくりして振り向いた。
「ごめん。あんまりにも大声だっからちょっとおかしくて。」
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