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「嘘、、、だよね?」
信じたくなかった。
そんな言葉なんて。
今まで過ごしてきた時間も、私に見せてくれた顔も、全部が嘘で塗り固められていたものだなんて思えないもの。ねぇ、そうでしょう?
「ごめん、、、本当なんだ。海の事は好きだけど、俺は家族を捨てられない。これ以上海との関係を続けるのはダメだってやっと分かったんだ。」
2年半。
それが彼と一緒にに過ごしてきた時間だ。
ねぇ、あなたにとって私と過ごしてきた2年半はかけがえのないものでも大事なものでも無かったっていうことなの?
私は、、、
2番目でしかない存在だったんだ。
篠崎 海【しのざきうみ】、29歳。
私はまた1番にはなれなかったーーー。
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