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皆一様に制服を着崩したり、化粧が濃かったりと模範的な生徒ではない。あどけなさが残るが、その面々は『セブンス•アーネスト』のメンバー達だった。各々、楽器を手にして充希君のことを見ている。
「あれー? 充希?」
ショートボブでスカートも短めの女子生徒が驚きの声を発する。
「ジェシカじゃん、何してんの?」
充希君とジェシカさんは前から知り合いだったのだろう。互いに顔を見合わせて、挨拶代わりなのか「いぇーい」と言いながら拳を合わせている。充希君は、その隣に視線を移した。
「って、莉々まで何でここに?」
「見たら分かるじゃ〜ん? ペット吹いてるんですけど〜」
ジェシカさんの隣で気だるそうにトランペッを持っている莉々さんは、高校時代からかなりメイクが濃かった。
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